JIFFは、タイ国の王室の関連機関であるメーファールワン財団と協力して、タイ国チェンライ県メーサイで、GMSメディカルトレーニングセンターを運営しています。GMSとは、メコン大流域地区(Greater Mekong Sub-region)の通称です。タイ、ミャンマー、ラオス、ベトナム、カンボジア、中国に跨るメコン河流域を指すものです。
このプロジェクトは、外務省の平成17年度「日本NGO支援無償資金協力贈与契約」に基づき、タイ国保健省(Thai Ministry of Public Health)の全面的な協力を受けて、メーサイにある国立メーサイ病院の施設と医療技術者を利用して、GMSの医療技術者に対して、放射線、臨床検査、看護師の3部門についての研修を行うものです。
平成18年6月26日に、ラオスより第1期生として9名の研修生を受け入れ、スタートしました。マラリア、結核、HIV/AIDSを対象として、研修を行っています。特にタイでの臨床経験からIV/AIDSと結核には、相関関係があることに注意して、研修を行っています。
GMSメディカルトレーニングセンタープロジェクトは、3年計画で、放射線、臨床検査、看護師の3コースについて、1学期3ヶ月間、年間4学期に渡り、各コース、初年度は、各3名づつ、第2年度以降は、各5名づつ、最終年度には、医師の再教育コースを加え、合計166名の研修生を訓練する予定です。これにより、GMS諸国の医療水準の向上に寄与できるものと確信しております。
このプロジェクトのタイ側の協力者であるメーファールワン財団は、1988年より、チェンライ県のドイトン地区において、麻薬撲滅のために、持続的転換型開発計画(Sustainable Alternative Development)を進めて来ました。
農民がそれまで行ってきた焼畑農法によるケシの栽培を止めさせるため、コーヒー、マカデミアナッツの栽培、花の栽培、絨毯、織物、和紙、陶器などの製造(Cottage Industry)により、農民のために、生活を維持できる収入の機会を作り出してきました。
持続的転換型開発計画とは、軍や警察により、単にケシ畑を焼き払うだけでは、農民が食べていくためにすぐにケシの栽培に戻っていってしまうことを考慮して、展開されたものです。
その結果、焼畑農業が止められ、ドイトンの山に緑が戻って来ました。この計画は、麻薬対策として成功を収めた少ない例の1つであり、国連麻薬犯罪局(UNODC)から、高い評価を得ています。
|