タイ・チェンマイにおけるエイズ患者の診療
| タイでは年々エイズ(HIV)感染患者が増加しているが、これは性行為感染だけでなく、麻薬常用者間にも拡がっている。 タイで約80万といわれるエイズ感染者の中で、バンコクについでタイ北部のチェンマイ、チェンライ地方に感染者が多い。 タイのエイズ感染患者は低所得者層に多く、エイズ治療薬である抗ウイルス剤(AZT)などは、高価で、一般患者にはなかなか入手出来ない。 エイズウイルス感染の特徴は、体内の免疫力が低下し、病原体に抵抗するリンパ球などの免疫細胞が減少してくる。 そのためエイズ感染に加えて、日和見感染といわれる他の細菌や真菌(カビ)などの感染症を合併し、やがて全身消耗を起し死亡する。 これまで侵入ウイルスを防ぐための感染細胞から分泌される物質インターフェロンが発見されており、これが感染時の免疫細胞の働きを強化する。 しかしこの薬剤は人体では副作用を招くことがある。 京都パスツール研究所の岸田博士によって京都の漬物から乳酸菌が抽出されたラブレという健康勅食品が、インターフェロンと同様の働きをし、免疫の働きを強めることが判明した。 城西病院ではラブレに注目して、富山陽進堂薬品(株)と共同で、タイのエイズ患者にラブレ錠剤を服用させる試みが行われた。 チェンマイの赤十字センターの協力で、HIV感染患者に対し、ラブレの連日経口投与を試みた。 この試みは約3年間続いた。 そして面接や血液中の免疫細胞数などの状態を調べたが、患者の状態は好転した。 たとえば食欲増進、体重増加などを来した。このようにエイズ患者の衰えた免疫の働きを回復することが患者状態を安定させるのに役立つことになる。 |
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